ダンスの上達において必要不可欠な存在とも言えるのがアイソレーション。
しかし練習はとても地道で、ダンスを踊っている感覚がなく挫折している方も多いです。
アイソレーションでは「首・肩・胸・腰」など、様々な場所の可動域を広げる必要があり、意識しなければいけない部分も異なります。
そこで今回は、そんな悩みを解決させるために、各部位の上達法について解説していきます。
ダンスの基礎である「アイソレーション」とは?
現在、ダンスを習い始めた方や、これからダンスを始めようと思っている方は1度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
「アイソレーション」という言葉は「独立」という意味があり、ダンスにおいては体の一部分だけを動かすということになります。
アイソレーションはダンスの基礎中の基礎であり、上達するのに必要不可欠な存在です。
しかし、簡単にできるものではなく、途中で挫折している人が多いのも事実。
地道に練習して可動域を広げていくのがカギとなります。
ダンスにアイソレーションは必要なのか?
ここまでアイソレーションについて解説してきましたが、
「アイソレーションの練習をしなくても、ひたすら踊る練習してたらダンスって上手くなるんじゃないの?」と感じた方もいるでしょう。
しかし実際には、ダンスを上手く見せたり深みのある表現をしたい時にはアイソレーションが必要になります。
逆に言えばアイソレーションの練習を怠ると、どうしても薄っぺらいダンスに見えてしまうのです。
最近はK-POPが世界中で流行っていることもあり、ダンスのレベルの高さが話題になりますが、やはりプロのダンサーに共通して言えるのがアイソレーションが完璧ということ。
アイソレーションが体に染み付いているからこそ人々を驚かせたり、感動させるダンスができるわけです。
アイソレーションのコツについて
アイソレーションの重要性をわかっていただけたかと思いますが、
次は実際にアイソレーションのコツについて各部位に分けてご紹介していきます。
首のアイソレーション
首のアイソレーションは他の部位に比べて最も難しく、時間がかかります。
「前後に倒す動きとスライドさせる動き」「左右に倒す動きとスライドさせる動き」「首を倒しながら回す動きとスライドさせながら回す動き」があります。
特に難しいのは「左右にスライドさせる動き」です。
ポイントを意識しながら練習をしてみてください。
- 最初は腕をクロスして肩を支えながら首を動かす
- 顎が上がらないように少しだけ下を向くようにする
- 肩に力が入りやすいため、力まないことを意識する
- 左右にスライドさせる時は首が横に傾かないようにする
肩のアイソレーション
肩のアイソレーションは他のものよりも、比較的簡単にマスターできる動きです。
肩の動きは大きく分けて上下と前後の動きがあります。
- 肩先ではなく肩甲骨を意識する
- 頭や胸が動かないようにする
- 片方の肩を上げる際は反対側の肩をさげることにも意識を向ける
【肩のアイソレーション】【avex講師】ダンスが劇的に変わる!?かっこよく見せるコツ
胸のアイソレーション
胸のアイソレーションは深みのあるダンスを作るのに1番大切と言っていいほどのものです。
動きは前後と左右の2つがあります。
ポイントを抑えながらも難しい場合は、最初は座って感覚を掴むことをおすすめします。
- 腰が胸につられて動かないように注意する
- 肩と床を平行に保つようにする
【胸のアイソレーション】【コツと練習方法】ダンスの基礎を動画でわかりやすく紹介します!
腰のアイソレーション
腰のアイソレーションは首と同様に可動域を広げるのに苦労する部分です。
女性らしい滑らかな動きをするのに腰のアイソレーションは重要で、動きは前後と左右の2つがあります。
- みぞおちを固定するよう意識して上半身が動かないようにする
- おへそを動かすような感覚で行う
- 最初は手を腰に添えながら行うとやりやすい
【腰のアイソレーション】腰振りダンスがうまくなる練習方法とは??
アイソレーションを行う時のポイント
ここまでアイソレーションのコツについてご紹介してきましたが、
練習していくにあたってのポイントがあるため、ご紹介します。
ダンスの練習であることを忘れない
まずはアイソレーションの練習がダンスの練習であることを忘れないことです。
やはりアイソレーションはダンスを踊っているという感覚ではないため、ある日
「なんのためにこんなことしてるんだろう」と挫折する原因になってしまいます。
「自分はダンスに深みを入れたいから今は頑張るんだ!」という気持ちで練習を行えば継続することができ、上達に繋がります。
必ず鏡を見て練習する
2つ目はアイソレーションの練習をする際は必ず鏡を見て練習することです。
鏡を見ながらゆっくりと正しい動きでマスターしていくことが大切ですが、
鏡無しで練習をすると間違った動きで覚えてしまい、変な癖がつくことがあるためです。
動かす部分と動かさない部分をはっきりさせる
3つ目は動かす部分と動かさない部分をはっきりさせること。
「首・肩・胸・腰」にはそれぞれ動かさないように意識する部分をポイントにあげていますが、それらはとても大切です。
いつまでもただ練習しているだけだと、自分はできていると思っていても講師から注意されたり、見栄えが悪くなる原因になるためです。
日々の練習で動かす部分とそうでない部分を意識することを癖づけておくと、より早く上達に近づきますよ。
アイソレーションをマスターした後にするべきこと
日々の積み重ねでアイソレーションをマスターできた後にすることは何でしょうか?
それはひたすら踊りまくることです。
ただ踊るのではなく、アイソレーションを意識して踊ってみましょう。
すると、アイソレーション単体で行うのと、振り付けの中で行うのとでは感覚が違ったりするため、慣れるまでは本来できるアイソレーションが活かしづらいといったことが起きてしまいます。
どんな振り付けでもアイソレーションを活かせるように日頃から意識しながら踊ると、
どんどん上達していってダンスに深みが出てきますよ。
まとめ
アイソレーションはワンランク上の自分を目指している方におすすめの基礎練習です。
上達を感じるまでには時間がかかり、正直楽しくないと感じることもあります。
しかし、現在プロの世界で活躍しているダンサーも地道な練習を積み重ねて今のキャリアがあるのです。
つらい思いをしているのは1人ではなくたくさんいるため、悩む必要はありませんよ。
そして練習する際は「なんとなく練習する」より「細かい部分まで確認して動かす練習」をした方が必ず上手になります。
ダンスに限らず何かを練習する際はコツコツと練習するのが一番の近道なので、
焦らずゆっくりと練習していきましょう!