『ダンスを独学でしているけど、経験者の人のように踊ることができない』
『同じような動きをしているのに、見え方が全然違う』
このような人はダンスの基礎力が足りていないのかもしれません。
経験者と初心者の大きな違いはこの【基礎力】なのですが、
その中でもダンスの基本中の基本であり、とても重要な【アイソレーション】。
今回はそんなアイソレーションについて解説します!
- アイソレーションの練習方法、コツ
- アイレーションの練習に使える曲
アイソレーションとは?
レッスン内では度々“アイソレ”とも呼ばれているアイソレーション。
元々英語で”Isolation”という単語には“分離・独立”という意味があります。
ダンスでアイソレーションをするということは身体の一つの部位をその他の部位と分離させて動かすトレーニングのことです。
首、肩、胸、腰、手首、指、膝などそれぞれ個別に動かせば全てアイソレーションとなります。
例えばこちらの動画の3:25からの振り付けを見てみてください。
こちらは今や世界中で大人気のBTSの『Go Go』という曲ですが、ご覧いただいた箇所の振り付けは普段首のアイソレーションの練習をしていないといきなりあんなふうにテンポ良く首を左右に動かすことはできません。
このようにダンスの振り付け内で自分の体を自由自在に使えるよう、初級から上級クラスまで必ずと言っていいほどアイソレーションの基礎練習として行います。
クラスのレベルによってアイソレーションのトレーニングメニューは様々ですがレッスンでは主に
首、肩、胸、腰 のアイソレーションを取り入れる先生が多いようです。
アイソレーションの練習方法
首、胸、腰の場合は前後、左右のスライド、そしてその4箇所を繋げて回す動作。
肩の場合は前後、上下、そして前と後に肩を回す動作を練習します。
少し上級になると肩と胸を連動させたりと部位を組み合わせて練習を追加するのもいいでしょう。
アイソレーションの詳しい練習の仕方はこちらの記事をご覧ください。
【アイソレーション ダンス】【avex講師】動画でコツと練習方法を解説
またカウントの取り方にも注意してみましょう。
初級者の場合、“ワン、ツー、スリー”といきなり1カウントで体を動かしていくのは難しいでしょう。
そんな時は各方向4カウントずつ、慣れてきたら次に2カウントずつというように、段階を踏んでスピードを上げていくことをおすすめします。
アイソレーションはただ早くできるようになればいいというわけではなく、あえてゆっくり音をとることで個別に動かしている部分をしっかり見せることもあります。
どんなレベルの方でも4→2→1カウントと音をとって丁寧に練習していきましょう。
上達すればさらに16ビートの速さで動かしていくと幅広い振り付けに対応することも可能になります。
アイソレーションにおすすめの曲とは?
ではそんなアイソレーションの練習に適した曲はどんな曲でしょうか?
次の二つの要素に注目して探してみるのが良いでしょう。
スピード
曲のスピードが遅すぎず早すぎない、終始同じスピードの曲がおすすめです。
具体的にはスピードが90〜100BPM前後の曲が良いでしょう。
また、曲によっては途中でBPMが変わってしまったり、セリフのようなものが入る(“ブレイク”と言ってメロディやリズムの流れが一時的に停止した空白部分がある)曲があります。
そのような曲はトレーニングの流れが中断されたり、集中力が切れてしまうのでお勧めできません。
終始同じスピードの曲が練習にぴったりです。
曲調
明るくてアップテンポな曲は気分も上がり楽しくトレーニングできるのでおすすめです。
アイソレーションのような基礎トレーニングは振り付けを習うのと違い、地味で同じような動作を毎回繰り返すため飽きてしまう人も多いです。
何よりも継続が大事ですので聞いていて自分のテンションが上がる曲を選んでみましょう。
アイソレーションに使える曲
それではここでお勧めの曲を15曲紹介していきます。
人気アーティストから5曲
普段から洋楽を聞く人であれば大抵の人が知っているアーティストなので、馴染みがあり楽しく練習できます。
また、ヒップホップやラップよりもポップスやR&B系よりなのでメロディーラインもきれいでわかりやすいので音に乗りやすいでしょう。
またヒップホップは汚い言葉を使った歌詞を含むものも非常に多いのですが、
これらの曲はあからさまな言葉は使用しておらずキッズのレッスンにもお勧めできる曲となっています。
Michael Jackson – Remember The Time 108BPM
Bruno Mars – Finesse 104BPM
Chris Brown – Run it 101BPM
Ariana Grande – Problem 103BPM
Ne-Yo feat. P.Diddy – Stay 96BPM
90年代 HipHopから5曲
90年代はHipHopの黄金期と言われており、Dr.Dre, Snoop Doggなどなど今でも活躍し数多くのアーティストに大きな影響を与えるスターたちが名曲を世に送り出しました。
もちろん最近の曲もいい曲が多いですが、テンポが早いものが多くトレーニング向きではありません。
ここでは、90年代を代表するアーティストから絞りに絞った少しゆっくりめの5曲を紹介します。
2pac feat. Roger Troutman & Dr. Dre – California Love 92BPM
Dre & Snoop Dogg – Still 93BPM
Naughty By Nature – Hip Hop Hooray 99BPM
Lauryn Hill – Doo Wop (That Thing) 99BPM
Notorious B.I.G. feat. Mase & P.Diddy – Mo Money Mo Problems 104BPM
今話題のKPOPから5曲
近年のKPOPブームでダンスを始めた人も多いのではないでしょうか?
そんな人たち向けにKPOPからも曲を紹介していきます。
大人気のBTSやKPOPブームを牽引してきた最強ガールズグループ少女時代などから100BPM前後の曲です。
BTS – Anpanman 99BPM
BTS – Fire 100BPM
Seventeen – Clap 100BPM
EXO – Call me baby 100BPM
少女時代 You Think 100BPM
番外編
YouTubeには流行りの曲、ジャンル別、速さ別など分類で曲を繋げてアップしているDJもいます。
中にはそれぞれの曲を同じBPMに編集しているものもあります。
これらのMixを使用するメリットはズバり、「曲が途切れない!」。
なので各部位を連続してトレーニングすることができます。
キッズの場合、曲が途切れる度に集中力が切れてしまったりするため、キッズのレッスンやひたすら自分を追い込みたい人へお勧めです。
こちらは実際に筆者がレッスンでアイソレーションに使用しているMixとなります。
Urban Club Mix 2021 100BPM
Hip Hop Urban R&B Club Mix 2016 102BPM
Old School 90’s Hip Hop R&B Mix 102BPM
90’s Hip Hop R&B Mix 96BPM
まとめ
いかがだったでしょうか?
これまでの記事に引き続き、「アイソレーションがどれだけダンスの上達に重要か」と「アイソレーションに使える曲」を紹介してきました。
皆さんも今回お勧めした曲の中からお気に入りの曲、自分にあった速さの曲を見つけてぜひ練習してみてくださいね!
その日の気分によって曲を変えて練習するのもありです!